2015年02月11日
和歌の世界・・・1
吹田に住む人たちに『浜屋敷』の名で親しまれている吹田歴史文化まちづくりセンターで、宮廷文化の和歌を学ぶカルチャーがあります。
講師に、鎌倉時代の歌人藤原定家の今につながる子孫「冷泉貴実子」氏を迎え、全4回で、すでに2回、2月8日と11日は終わりました。
この2回の講義の前後に、参加者の中で希望する方たちに毛筆細字の指導を仰せつかりました。
熱心な高校生大学生の中には書道には全くご縁のない方もいて、お役に立てて嬉しく思いました。
和歌の世界での書は、机上で書くことはしません。左手に紙を、右手に筆を持って自詠の和歌を書くので、皆さん苦労をされていました。
5・7・5・7・7で言葉を綴るのは和歌も短歌も同じですが、和歌にはお題があり、それを十分理解して詠み競う、平安時代から続く頭脳ゲームなのです。
ですから観えるままを詠む・自分の気持ちを訴えるのではなく、様式に従い、機転を利かしたり頭の中で考え創造する世界が求められます。
和歌の文字からも、言葉は大和ことばを使わねばなりません。例えば『早春』は漢語ですので使えません、「春早き」と言った具合です。もちろんカタカナの言葉もタブーです。
冷泉貴実子氏の気さくで温かいお人柄に触れて、楽しく有意義な時間を過ごさせて頂き、有難うございました。
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