2015年02月11日

和歌の世界・・・1

和歌の世界

吹田に住む人たちに『浜屋敷』の名で親しまれている吹田歴史文化まちづくりセンターで、宮廷文化の和歌を学ぶカルチャーがあります。

講師に、鎌倉時代の歌人藤原定家の今につながる子孫「冷泉貴実子」氏を迎え、全4回で、すでに2回、2月8日と11日は終わりました。

この2回の講義の前後に、参加者の中で希望する方たちに毛筆細字の指導を仰せつかりました。

熱心な高校生大学生の中には書道には全くご縁のない方もいて、お役に立てて嬉しく思いました。

和歌の世界での書は、机上で書くことはしません。左手に紙を、右手に筆を持って自詠の和歌を書くので、皆さん苦労をされていました。

5・7・5・7・7で言葉を綴るのは和歌も短歌も同じですが、和歌にはお題があり、それを十分理解して詠み競う、平安時代から続く頭脳ゲームなのです。

ですから観えるままを詠む・自分の気持ちを訴えるのではなく、様式に従い、機転を利かしたり頭の中で考え創造する世界が求められます。

和歌の文字からも、言葉は大和ことばを使わねばなりません。例えば『早春』は漢語ですので使えません、「春早き」と言った具合です。もちろんカタカナの言葉もタブーです。

冷泉貴実子氏の気さくで温かいお人柄に触れて、楽しく有意義な時間を過ごさせて頂き、有難うございました。

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Posted by 梅原 千鶴 at 12:00Comments(0)出来事季節芸術文学

2014年10月15日

秋の花

酔芙蓉


朝は真っ白、花咲いて時間が経つにしたがってピンク、ワインカラーに変化するその名も『酔芙蓉』

昔、夫が友人から頂いた時は珍しく思いましたが、最近よく見かけます。写真の酔芙蓉は京都銀閣寺・哲学の道に咲いていたものです。

ホトトギス


ホトトギスも勢いよく咲き出しました。これは白沙村荘のお庭に咲いていたものですが、我が家のひょろひょろのホトトギスと異なって力強く感じます。



ホトトギスは紫いろと思っていましたが、白もあるのですね。



早々と秋を告げてくれた金木犀、もうおしまいかと思っていたら、またまたしっかり花をつけて二度咲きです。香りも最初の時より強く・・・・。
前のは予行練習に咲いていたのかしら? 今度は花も多く、香りも一段と強いです。

kosumosu


コスモスを漢字で『秋桜』と当てるとは、心憎いばかりですね。風に頼りなく靡く姿は桜にも通じるものがありますね。

「ラトビアはもう寒くなって花はあまりなく、紅葉が綺麗」・・・・と、昨日のメールに書かれていました。、、

日本は秋は秋で、いろいろな花が楽しめて、本当にいいですね。

今、みなさんの近くではどんなお花がさ咲ていますか? 


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Posted by 梅原 千鶴 at 16:00Comments(0)季節文学

2014年09月16日

小さい秋、見ぃ~つけた!

赤い実


♬ 誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが 見ぃ~つけた!

    小さい秋 小さい秋 小さい秋  見ぃ~つけた!

我が家のシンボルツリー『山法師』、春にはたくさん白い花をつけましたが、赤い実を結びました。




    
 遠慮がちに、葉もお色直しを始めました。




♪ 赤い鳥 小鳥  なぜなぜ赤い 赤い実を たべた


最近、鳥の訪れが少ないのですが 「どんどん食べに来てくださ~い!」




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Posted by 梅原 千鶴 at 11:00Comments(0)季節文学食べ物

2014年08月08日

花子とアン・・・・3



『花子とアン』は、「フィクションです」と、どこかに断わりが書かれていたことがありますが、事実が軸になってドラマが出来ていると思います。

貧しい小作農家の出身だったということは全く想像だにしなかったことでしたが、夫の言によれば「花子は幼いころに東京に出てきて、東京で生活していた」そうです。

女学校時代からの心の友となった華族出身の蓮子さんの不倫騒動は、その時代の大きなスキャンダルとして騒がれ、私自身何かの折に「とても騒がれた事件だった」と、母から聞きました。

大正の三大美人のお一人だったそうで、実に美しい方だったようです。「九条武子さんはとてもきれいな方だった」と、母から耳にしています。もう一人は・・・・?知りません。

7月上旬に、エル・おおさか9Fギャラリーで須遥展が開かれ、私も出品しておりましたが、代表を務めて下さる鈴木先生がお持ちの特別書画資料展示の中に、柳原白蓮さんの肉筆短冊があり、それには次の短歌が認められておりました。

      佛母聖母子はみな悲し 世の常の母こそよけれ 寂しき日かな   白蓮



この歌はいつ詠まれたのでしょうか?

女学校の寮で蓮子が花子に自身の過去を打ち明けるところがありました。15歳くらいで嫁入りを強いられ、翌年子供を出産、その後離縁されて子供と引き離された…と。

その後実家に戻って厄介払いに女学校の寮に入れられ、またまた実家の大金目当ての縁談で九州の石炭王に嫁がされました。心が夫と接近することなく文学に浸り、やがて駆け落ちし、息子が生まれます。子供を何人授かったかまでは知りませんが、この長男は、学徒動員で飛行場で第二次世界大戦の終結する4~5日前に戦死しています。

余談ながら「彼女の離婚話の仲介に立った方は、麻生前首相のお祖父さんだった」そうです。。

彼女にとって悲しい寂しい心の痛手を詠んだものですが、誰にも人の一生には高い山深い谷があるのですね。



吹田市のHP『みどりと公園のページ』をご覧ください。千里南公園の中に市民の寄贈により設置された『千里石ぶみの丘』に、芭蕉や一茶、与謝野晶子に交じって白蓮の歌碑が建っています。

   和田津海の 沖に火もゆる火の国に われあり誰ぞや おもわれ人は

涼しくなったら是非足を運びたいと思います。



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Posted by 梅原 千鶴 at 10:00Comments(0)ニュース出来事思い出文学友達

2014年08月04日

花子とアン・・・・1




MHK朝の連ドラ『花子とアン』を見ている方が多いようですが、「今日のスタートを切る・・・」って感じで、私も欠かさず観ています。

中学高校のころ「赤毛のアン」の大ファンで、アンシリーズを今も本棚に揃って並んでいます。

翻訳者村岡花子にも大変興味がありましたが、今のようにネットで調べる現代とは違って、その人となりについては何も知らぬまま今日に至りました。




親からもらっていたお小遣いは、ま~標準だったと思いますが、本や赤本(教科書の虎の巻)はお小遣いで気楽に買えました。本の後ろのページを開けると「赤毛のアンが130円」「もっとも分厚いもので180円」「もっとも薄いもので80円」でした。

ページをめくると字が細かくて、今の私には眼がきゅっと絞まるようで痛みを感じます。

その時からン十年の月日が流れましたが、夢中で読んだのが昨日のように想い出されます。




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Posted by 梅原 千鶴 at 13:00Comments(0)思い出海外文学友達